アントロワではご委託を受け付けた際に商品の状態をチェックしています。
そのチェックを元に10段階の商品ランクとして表示をさせていただいています。
今回は基本的な商品チェックの方法をご紹介します。
商品チェックの基本ポイント
アントロワではご委託を受け付けた際の商品のチェックをしています。
とはいっても、そのブランドの素材の違いやデザインの意図などによって、本来は判断が変わってきます。
いわゆる会社やメーカーなど作り手によって縫製などの基準はそれぞれなのです。
ですので、アントロワはあくまで購入者側がどう判断するかに重点をおいて判断をしている点が特徴です。
チェックに必要な基本知識
レディースウエアは特にシーズンごとにデザインが変わります。メンズのスーツであっても素材やデザインの傾向は変化していきます。例えば、ベーシックな商品は判断がしやすいのですが、作りが非常に凝ったもの、たとえば圧縮したセーターの上にプリントをしてあるなど、購入時から使用してからの劣化が判断の付きづらい場合もあるのです。
そのようなことのないように、ファッション業界誌を読んだり、日頃からアンテナを貼り多くの洋服をチェックしておくことが必要です。
専門的なことは個人の勉強次第ですが、基本的には見た目がきれいか、ハンガーに掛けた状態はどうか、着てみて不都合な点はないか、傷がないかなどを念入りに確認しています。
よくある商品の欠点一覧
縫いつれ、パッカリング
製品上の問題です。ミシンの調子が悪く、縫い目がつれて生地表面に凹凸ができた状態。パッカリングはそれが長く続いた状態をいいます。
糸始末不良
製品上の問題です。縫い始めや縫い終わりなどで糸を切るのを忘れた状態。
悪臭
ごくまれにありますが、オークションのご委託品の中に臭いがあるものがあります。製造上の臭いやカビの臭い、体臭が考えられます。衛生上、問題がある場合は出品を控えさせていただいています。
斜行
地の目が斜めになって洋服が捻じれてしまっているものです。ニットやカットソーに多いです。製品上の問題と使用上の問題があります。
あたり、てかり
アイロンやプレスを掛けた部分が、てかって目立っている状態です。ジャケットに多く、またボタンが内側にある場合などに出てきやすいです。製品上の問題と使用上の問題があります。
ファスナー不良
ファスナーやボタンなどの付属物もしっかりとチェックします。
ピリング
生地表面を摩擦すると毛羽がもつれて小さい球状のかたまりになり、表面についている状態です。ウールセーターなどが起きやすい現象です。
刺繍不良、プリント不良
刺繍はひきつれ、柄崩れ、糸の食いつきがあるもの。引っ張ると簡単に刺繍が崩れるものは問題があります。また、プリント不良はプリントがにじんでいるなどです。メーカー・ブランドの仕様によるところが大きいです。
破れ、穴、大きな汚れやシミ
使用上の問題です。着用された洋服はどうしても多少の汚れやシミはつきものです。汚れやシミは客観的に見て色が違う部分が1㎜でもあれば出品ページに記載します。
また、
穴や破れも同様です。特に多いのが縫い目がほつれているという点です。触らないと分からない部分です。
ブランドロゴが確認できない
ブランドタグが取れて無くなってしまっている。さらに品質表示タグも切ってしまっているという場合は取扱いができません。どちらか片方が残っており、正規品と判断ができれば出品は可能です。
靴の状態を確認する
使用上の問題です。靴に関しては厳しいと言わざるを得ないでしょう。どうしても1シーズン履くとかなりの使用感が出てきてしまいます。さらに臭いやソールの擦り減りが目立ってしまうため、ご委託はキレイな状態がお勧めです。
他にも各アイテム別で確認する箇所は多くあります。
今回はだいたいの商品に共通のチェック項目をご説明しました。
ネットオークションはお客様と顔が見えないやりとりです。
細かい部分までしっかりとお伝えすることで信頼が生まれると考えています。